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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/10/12のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMI(Directional Movement Index)を表示しています。

ここのところ膠着感を強めていたドル/円相場が動きを見せました。
昨日の東京時間までは、76円台後半の狭いレンジでの取引が続いており、ボリンジャーバンドが収束しエネルギーを溜めている動きがはっきりと出ていました(A)
1時間足でのバンドの収束がこれほど長く続いたことも珍しく、如何に相場に方向感がなかったが窺われます。

欧州時間になると、スロバキアの第2次ギリシャ救済策及びEFSFの機能拡大に関する議会採決が可決される見通しが強まったことでユーロの買い戻しが強まり、その結果としてドル売りに先に反応し、ドル/円は下方向へ抜ける動きとなりました。
ボリンジャーバンドもバンドの拡大と共に下抜けバンドウォークが期待される形となっています(B)

しかし、この下抜けはすぐに騙しに終わってしまいました。
スロバキアの議会可決観測やバローゾ欧州委員会委員長が銀行資本増強案を提示したことを受けてマーケットはリスク回避行動の巻き戻しとなり、その結果円売り圧力が強まったことがその要因と指摘されます。
円売り圧力は強く、ボリンジャーバンドは拡大を伴い、今度は上へ抜ける展開となりました。
ここでは、バンドウォークを示現して77円台ミドルまでドル/円は上昇しました(C)

DMIを見るとADXがこのドル上昇を受けて右肩上がりとなり、久しぶりにトレンドを形成したことが確認できます。(D)

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