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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/10/14のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、米系投資ファンドによる「すかいらーく」買収の報道を受けて76.31円まで下落後、日本銀行がドル/円の下限を80円に設定するとの噂や欧州危機懸念が後退したことで77円台半ばまで反発する展開となりました。
日本政府が欧州金融安定化基金(EFSF)債の追加購入を示唆したこと、IMFの融資枠増額への日本の出資割当額に応じた円売り観測も円売り要因となったとの指摘もあります。
ただし、77円台後半では本邦輸出企業からのドル売り圧力強く上げ渋る展開となっています。

テクニカルで見ると、遅行スパンとローソク足の同期の動きが続いていることが分かります(A)
この動きで77円台まで上昇していますが、今週は逆にドルを下に引く力がかかることが示唆されています。この下への力は来週まで続くことになり、目先下値への警戒が必要といえそうです。
もっとも、逆行に転じた場合は、遅行スパンの陽転を伴うことになり、ドルの一段の上昇も期待できるため、遅行スパンの動きを注意深く見極める必要があるといえそうです。

先行スパンの雲が覆いかぶさってきているところも気になります(B)
先週の上昇は雲の下限で止められており、今週はその雲の下限が切り下がってくるため、上値が重くなる可能性が指摘されます。

Williams%Rを見ると、既に十分買い進まれた水準まで上昇してきていますが、もう一段の上昇の可能性を否定するレベルではありません(C)
強い力がかかれば、もう一段の上昇も期待できますが、反落リスクが高まってきていることには留意しておきたいところです。

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