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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/9/30のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams%Rを表示しています。

先週のドル/円は、本邦機関投資家による9月中間期末決算に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)絡みの円買いで76.22円まで軟調に推移したものの、ユーロ圏加盟国の議会で欧州金融安定化基金(EFSF)の機能拡充法案が可決されたことで、リスク回避の円買い圧力が後退し、77円台を回復して週を越えています。
円売り介入の原資である「外国為替資金証券」の発行限度額が15兆円増額されたことで、ドル/円が75円台に下落して変動相場制移行後の最安値を更新した場合、日銀による円売り介入が実施される可能性が高まったことも円売り材料の一つとなったとの指摘もあります。

テクニカルを見ると、一目均衡表の遅行スパンとローソク足の同期の動きが続いていることが確認できます(A)
この流れでは、今週は大きな変動なく横這いで、来週以降一度上抜けが期待される形となっています。

8月19日と9月22日の安値をボトムとしたダブルボトムを形成中のように見えますが、完成するためには9月9日の77.85円水準を上抜ける必要があります(B)

現在77円半ばに先行スパンの雲の下限が下りてきており、この雲は厚みを伴っていることから上値抵抗は強いように思われます(C)
この雲を上抜くには78円半ばまで上昇する必要があり、77円後半の攻防が注目されるところでしょう。

Williams%Rは既に高水準まで上昇しており、短期的にはさらに一気に上抜けるというよりは、一度調整的な動きが入る可能性を示唆しています(D)

以上を考えると、上値試しの勝負は来週以降ということでしょうか?

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