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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/8/5のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週は、4日の木曜日に政府・日銀による市場介入が行われ、ドル/円は大きく上昇しました(A)
介入規模は4兆円以上と推計され、一日の介入額としては過去最高水準に上ります。

円相場が史上最高値を更新する懸念が強まり、一段の円高加速を阻止しようという強い意志の表れといえます。
しかし、一時3円以上の上昇で80円台を回復したものの、高値圏を維持することは出来ずに押し戻されています。
週末にはS&Pによる米国債の格下げを受けて、週明けの市場では77円台に突入する局面もありました。

テクニカルにもドルは上昇基調への転換を感じさせるものがありません。
介入時の上昇によっても先行スパンの雲にも到達できず、上値の重さが維持されています(B)

また、遅行スパンの売り環境継続中であり、来週以降再び下への圧力が強まる可能性を示唆する形状となっています(C)

Williams%Rも値を戻していますが、力強さを感じる形状ではなく、反落懸念の残るものとなっています(D)

本日は、G7電話会合で各国が流動性確保などで協調行動を取ることが確認されており、日本の介入に対する説明も行われたことで、一段の円高に対しては介入が継続される可能性はありますが、円安への転換はまだ難しいように思われます。

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