TOP » テクニカルで検証する昨日の相場 » 2011/7/12のドル円相場の考察

テクニカルで検証する昨日の相場

2011/7/12のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(25SMA±0.5%・0.7%)、DMI(Directional Movement Index)を表示しています。

昨日は、一貫して円高が進む展開となっています。
欧州の財政危機の拡大懸念やムーディーズがアイルランドの長期国債格付けを「投機的」等級の「Ba1」に引き下げたことが材料視され、ユーロ売りが再び加速し、リスク回避目的の円高が進む動きとなりました。
レジスタンスラインRに上値を抑えられていることで、明確な下落トレンドが確認できます。

昨日は東京市場では0.5%乖離のエンベロープに下値が支えられていましたが(A)、欧州時間以降は0.7%乖離まで下値が拡大しています(B)
通常ドル/円の1時間足では0.3%乖離が抵抗となり、そこを抜けても0.5%乖離で止まることが多いだけに、現状のドル下落圧力の強さが窺える動きです。
さらに、一時的に大きく下ヒゲを出して言えることから、投機的なドル売りが入っている可能性も示唆しています(C・D)

DMIを見てもADXが上昇を続けており、高水準まで上がってきていることからトレンドの強さを感じさせるものとなっています(E)
円高進行への懸念は続くものと思われます。

ただし、現状では東京の早朝に大きく下値を試したものの値を戻しており、これは目先下攻めのやり過ぎとマーケットが感じている動きであり、短期的にはドルの戻りが期待できるかもしれません。
また、78円台では水準的には介入の可能性も否定できず、警戒感が高まる可能性があるでしょう。

提供: FXトレーディングシステムズ
☆ボリンジャーバンドとDMIなら、使いやすい各種チャートが充実のFXブロードネット
@FX編集局からのオリジナルレポートも配信中 ⇒ココから

ページトップ