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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/4/29のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週は、週央に米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、日本の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に修正と発表したことで、一時的に円売り圧力が強まる局面もありましたが、流れとしては一貫して円高方向への動きが続く展開となっています。

現状では、一段と円高の動きが進むのか、もしくはいったん底堅い動きとなるのか、テクニカルにはクリティカルな局面といえます。

まず、一目均衡表の遅行スパンが日々線にぶつかっており陰転する可能性が高まっています(A)
現在の動きは遅行スパンとローソク足の逆行の動きであり、この流れで陰転すると急落リスクが高まることになります。

今週初に急落した場合は、先行スパンの雲が80円あたりにあり、その水準が下値目処となってしまいます。
もっとも、週後半からは雲が切り上がり厚みを増してくるため徐々に底固い動きに転ずる可能性も指摘できます(B)

Williams%Rを見ると、戻りきれず再び安値圏へ落ちていることから下落基調の継続が示唆されていますが、水準的には素手の売られ過ぎに近くなっており、目先の反転も考えられる状況です(C)

テクニカル以外でも、米国株の堅調さや主要通貨に対するドル全面安への懸念、また80円を割り込んでくると介入への警戒感が強まることもあり、このまま円高が続くかどうかは疑問であり、次の方向性を決めるには難しい局面ということが言えそうです。

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