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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/4/27のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMI(Directional Movement Index)を表示しています。

昨日は、ドル売り圧力の強いスタートとなりましたが、東京時間11時過ぎに米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、日本の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に修正したと発表したことで、円売りに転じました(A)

その後は、米FOMCを控えてポジション調整の動きが強まり、ドルはじりじりと値を戻す展開となりました。
この流れで、ボリンジャーバンドの拡大を伴ったブレイクアウトが達成され、バンドウォークが示現しています(B)
欧州市場で再度S&Pの決定が嫌気されたことも円売り要因の一つとなったと考えられます。

DMIを見ると、この間ADXが上昇を続けており、このドルの上昇がトレンドを形成していたことが確認できます(C)

その後、82円後半ではドルの上値も重くなり、FOMC待ちでの反落となっています。

注目されていたFOMCでは、米経済は緩やかなペースで回復、6000億ドルの米国債購入を6月末で終了との内容が伝わり、発表直後はドル買い要因との反応もありましたが、異例の低金利政策を長期にわたり維持することが再度示されたと受け取られ、結果的にはドル売りが続くこととなりました(D)

ただし、FOMC後のバーナンキ議長の会見で、議長が「強いドルは米国、ならびに世界にとって利益」と異例の為替に関する言及を受けドル売りへの警戒感も出ています。

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