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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/12/21のドル円相場の考察

昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日のユーロ/ドルは、アジア時間に中国の温副首相が「EU安定化措置を支持する」と発言した事が支援材料となりユーロが上昇する動きとなりました。
ただし、上値はボリンジャーバンドのアッパーバンドで止められており、上昇力は限られたものといえます(A)

また、MACDはこの上昇に先駆けて、買い転換していたことが確認できます(B)

欧州時間に入ると、格付け機関のムーディーズがポルトガルの格付けを引き下げ方向で見直しすると発表したことを受け、堅調に推移していたユーロは急反落する展開となりました(C)

さらにNY時間に入ると、格付け機関のフィッチがギリシャのソブリン格付けをジャンク級に引き下げる可能性のあることを示唆し、更に欧州委員会からは欧州金融安定ファシリティーの増額を計画している事が発表されたことで、支援を必要とする国が拡大することへの懸念が増し、ユーロは下落する勢いを強める展開となりました。
この動きでボリンジャーバンドは下方ブレイクしバンドウォークが期待されましたが、既にエネルギーを放出した後での動きであり、下値は限られたものとなっています(D)

一方、MACDを見るとこの下落に対しても、先に売り転換を示しており、昨日はMACDが先行指標として機能していたことが分かります(E)

【テクニカル一口解説】

1. MACD
MACDとは「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略で、直訳すると「移動平均・収束拡散トレード法」となります。
MACDは移動平均を発展させより精度の高い分析をするために1979年にジェラルド・アペルによって開発された比較的新しいテクニカル分析です。
MACDがシグナルを下から上に抜いた時に買い、上から下に抜いたときが売りとなります。この交差はゼロラインから離れた、 つまりより高い山での売りサイン、より深い谷での買いサインほど有効となります。
MACDは移動平均線を加工したものであるため、基本的にはトレンド系に分類されるテクニカル指標です。 そのため、ボックス相場(トレンドレス)には弱い傾向があり、だましが多く発生するリスクがあることには留意が必要です。

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