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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/10/14のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMI(Directional Movement Index)を表示しています。

昨日は、シンガポールの通貨変動幅拡大の決定を受けてドル売りの流れが続き、ドル/円は下値抵抗を抜け、一段と値を下げる展開となりました。
途中、何度か政府や金融当局者からの円高をけん制する発言がありましたが、マーケットの反応は鈍く、ドル/円は15年ぶりの80円台に突入しました。

テクニカルで見ると、典型的なバンドウォークが確認できます。
昨日のレポートで指摘したように、ボリンジャーバンドの拡大とその方向に注目していたわけですが、81円ミドルにあった下値抵抗を下抜けると、ボリンジャーバンドは拡大を伴いバンドウォークの動きとなりました(A)

この動きはDMIでのADX上昇を伴っており、ドル下落はトレンドを伴った動きと判断することが出来ます(B)

ただし、80円台では介入に対する警戒感も強く、ドル売りは買い戻しのタイミングも早いため短時間で81円台を回復する展開となっています。

その後NY時間では、米週間新規失業保険申請件数や米9月生産者物価指数などが、ほぼ市場予想の範囲内に留まったほか、米長期金利が30年債の入札もあり上昇に転じたことなどが影響して、ドルの買い戻しが強まる動きとなりました(C)

【テクニカル一口解説】

1. ボリンジャーバンドのボラティリティ・ブレイクアウト・トレーディング
ボラティリティ・ブレイクアウト・トレーディングは、収縮し接近したバンドが横ばい状況になった後にバンド幅が拡大し始め、価格が2σバンドの外で引けたときに、そのブレイクした方向にポジションを建てる方法です。
これは小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、ボラティリティの高まりを見せてバンドが突破したときにトレンドが発生する可能性が高いことを利用するものです。
ボラティリティ・ブレイクアウトをした相場は、通常バンドの拡大にとともに、バンド上を動く可能性が高く、これを「バンドウォーク」と呼び、その後バンドの拡大が収縮へと転じるところが手仕舞いのポイントとなります。

提供: FXトレーディングシステムズ
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