2010/09/1のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(21SMA±0.5%)、RSIを表示しています。 |
昨日のアジア時間は、ドルが値を戻す動きとなりました(A)。
東京株式市場が堅調に推移したことや小沢民主党前幹事長が代表選に向けて「今後の急激な円高には為替介入を含むあらゆる方策実施する」と発言したことで、円売りムードが強まったといえます。
しかし、欧州時間になると一転してドル売り地合いとなりました(B)。
欧州株式が伸び悩んだことや米国の経済指標発表前にポジションを手仕舞おうとする短期筋の思惑がドル売りに要因といえそうです。
注目された米国指標は、ADP雇用報告が予想を下回ったことでドル売りが進み、一時83.60円水準までドルは下落しています。
もっとも、ここではエンベロープが下値抵抗となり、ドルは反発しています(C)。
その後に発表されたISM製造業景気指数が予想を大幅に上回るものだったため、ドルは一気に84.60円水準まで値を上げる展開となりました。
ただし、ここでもエンベロープ上方ラインまでが上昇の限界となっています(D)。
結局、ドル/円は安値圏での行って来いの動きとなっており、RSIが50近辺で推移していることからも、現状明確な方向感が見いだしにくい神経質な相場であることが確認できます。
【テクニカル一口解説】
1. RSI
RSI(The Relative Strength Index)は相対力指数とも呼ばれ、米国のJ.W.ワイルダーが考案したチャートで、最もポピュラーなテクニカルチャートの一つです。
売られ過ぎ買われ過ぎを数値化し、逆張りで相場にアプローチする手法となります。
70を超えると買われ過ぎで天井が近いシグナルとなり、30を割ると売られ過ぎで底が近いシグナルのなるというものです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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