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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/08/31のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(21SMA±0.5%)MACDを表示しています。

昨日のドル/円は、一貫して円高ムードの強い動きとなっています。
朝方の84円ミドルが高値となり、その水準を上抜けることが出来ないでいます。
その後もドル/円はエンベロープの下方ラインに絡んで下落を続けています(A)
また、NY市場での下値試しでも、一時的に83円台に落ちた局面もあったもののエンベロープの下方ラインがサポートとなっています(B)

それに対して、ドルの戻りでは21SMAがレジスタンスとなり、上方ラインまで届かない動きが観察されます(C)。 
これは、この相場が下方向へのバイアスを強めていることを示唆しているものといえます。

もっとも、MACDは低位で交錯してしまっており、下方バイアスは強いものの、一段のドル安に向かうほどの圧力は感じられない形状といえます(D)

【テクニカル一口解説】

1. エンベローブ
エンベロープとは、移動平均線から上下に一定に乖離させた線のことで、価格が移動平均線から、どの程度離れたかを見るために用います。
一般的には、エンベロープの上限・下限をトレンドの反転のポイントとして売買サインに用いたり、支持・抵抗の目安として用います。これは、移動平均線からある程度乖離した価格は、移動平均線へ回帰されるという考えからきています。
移動平均線からの乖離といった意味では、「ボリンジャーバンド」がありますが、ボリンジャーバンドの各ラインは、標準偏差を使って算出され価格変動が大きくなるとバンドの幅が広がったり、変動が小さくなると幅が縮まったりと相場の変動に伴ってラインの広がりや縮まりがありますが、エンベロープにはそれがありません。

提供: FXトレーディングシステムズ
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