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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/07/12のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドWilliams%Rを表示しています。

昨日のドル/円は、東京時間に大きく上昇し89円台を回復する動きとなりました。
参議院選挙での与党敗北を受けて海外勢が円売りに反応したこともドル/円上昇の要因といえそうです。
ボリンジャーバンドもボラティリティ・ブレイクアウト(バンドの拡大を伴った上抜け)となり、バンドウォークが観察できます。
ただし、経験則通りこのバンドウォークも4時間で終息してしまっています(A)
Williams%Rを見ても高水準でダブルトップとなっており、天井形成の動きが観察できます(B)

欧州時間になると、ヨーロッパの金融機関に対するストレステストに対するネガティブな報道などを嫌気し、リスク回避の動きから円が買い戻される展開となり、ドル/円も行って来いの動きとなりました。

NY時間でも格付け機関のS&Pが英国の格付け見通しをネガティブに引き下げた事で、もう一段のドル売りとなり88円前半まで下落しました。
しかし、Williams%Rがダブルボトムを付けているように、この水準では下げ余力は小さく、反発する展開となって、88円半ばまで値を戻して引けています(C)

【テクニカル一口解説】

1.Williams%R
Williams%Rは、著名なトレーダであるラリー・ウィリアムス氏によって考案されたオシレーター系のテクニカル指標でストキャスティクスの%Kに近いものです。
一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的にどのレベルにあるのかを示したものです。
%Rの値は、0~-100%の値を取り、価格が上昇傾向の時は%Rは0%近くで振動し、価格が下落傾向の時はWilliams%Rは100%近くで推移するため、一般的には、%Rの数値が0%に近いほど高値警戒水準、-100%に近いほど下値警戒水準となります。

提供: FXトレーディングシステムズ
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