2010/07/13のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、パラボリック、Williams%Rを表示しています。 |
昨日のドル/円は、一昨日とは逆に大きく下落してから戻ってくるという動きとなりました。
東京時間の朝方こそドルは堅調に推移しましたが、その後は上海株式市場の下落を背景に強まったリスク回避への意識から下落へと転じ、パラボリックも陰転しました(A)。
朝方の上昇が天井圏を形成していたことは、Williams%Rがゼロにタッチしていたことでも確認が出来ます(B)。
欧州時間に入ると格付け機関のムーディーズがポルトガルの格下げを発表するとユーロが急落する展開となり、再びリスク回避への思惑が強まりドル/円も急速に値を下げる動きとなりました。
Williams%Rを見ると売られ過ぎを示していますが、その状況で価格は一段の下げとなり、トレンドが強く出ているときは、オシレーター系のテクニカルが効果的でないことが示されています(C)。
その後、ギリシャの短期証券が入札で順調に消化された事が報じられると市場に安心感が広まり、一転してドルの買い戻しの動きとなりました。
パラボリックも陽転したことが確認できます(D)。
もっとも、既にWilliams%Rがゼロ水準に達しており、上昇余力は小さいのかもしれません(E)。
【テクニカル一口解説】
1.パラボリック
パラボリックは、J.W.ワイルダー氏が考案したSAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを用いたトレンドフォロー型の指標です。
パラボリックには「放物線上の」という意味があり、 SARがチャート上に放物線を描くように見えることから「パラボリック」と呼ばれています。
描かれた放物線(SAR)と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示し、途転(買い方なら買いを手仕舞い、売りを入れる手法)を繰り返して行うのがパラボリックの狙いです。
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