2010/06/28のユーロ/ドル相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、パラボリック、Williams%Rを表示しています。 |
昨日のユーロ/ドルは、東京スタートから1.23ドル後半で底堅い動きとなり1.24ドルを試す動きとなりました(A)。
しかし、欧州時間に入るとフランス国債の下落などを背景にユーロが下落する動向を強め、続くNY時間でもイタリア国債の入札が好調ではなかったことに加え、昨年ECBが行なった1年物の資金供給オペの期日(7月1日)に市中銀行が4000億ユーロ以上の返済を行なわなければならず、その資金調達に対する不安感が強まったことにより、更に軟調な展開を続けることとなりました。
この間パラボリックは一貫してユーロ売りのサインとなっています(B)。
ただし、欧州時間にボトムを付けたWilliams%Rが、その後の戻りも限定的で底値圏に張り付いていることから、ユーロ売り圧力は強いものの売り余力は限られたものと考えられ、一度反発する可能性を示唆していることには注意が必要といえます(C)。
【テクニカル一口解説】
1.パラボリック
パラボリックは、J.W.ワイルダー氏が考案したSAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを用いたトレンドフォロー型の指標です。
パラボリックには「放物線上の」という意味があり、 SARがチャート上に放物線を描くように見えることから「パラボリック」と呼ばれています。
描かれた放物線(SAR)と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示し、途転(買い方なら買いを手仕舞い、売りを入れる手法)を繰り返して行うのがパラボリックの狙いです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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