2010/06/24のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベロープ、RSIを表示しています。 |
昨日は、東京時間は89円後半での小動きが続きました(A) 。
FOMCを受けたドル軟調な地合いが続いたものの、一段のドル安の勢いはなかったというところでした。
欧州時間に入ると円買い圧力が再燃し、ドル/円も下値を試す動きとなりました。
サポートされていた89円ミドルを下抜けたことで、1か月ぶりの安値である、89.22円まで下落しています(B) 。
その後は、上値が重いながらも89円水準が支えられ持ち合いに転じました(C) 。
結局、一段の下押しには失敗し、調整の買い戻しに89円ミドルまで値を戻してNYを引けています。
表示しているエンベロープは、21時間移動平均に上下0.5%の乖離線をつけたものです。
これを見ると、今週に入っての下落トレンドのなかでは、上値を21時間移動平均に抑えられ、下値をマイナス0.5%ラインで支えられていることが確認されます。
現状、21時間線を上抜けかけていることから、これを上抜いた場合プラス0.5%ラインがターゲットとなるとともに、下落トレンドの転換となる可能性が出てきます。
【テクニカル一口解説】
1.エンベロープ
エンベロープとは、移動平均線から上下に一定に乖離させた線のことで、価格が移動平均線から、どの程度離れたかを見るために用います。
一般的には、エンベロープの上限・下限をトレンドの反転のポイントとして売買サインに用いたり、支持・抵抗の目安として用います。これは、移動平均線からある程度乖離した価格は、移動平均線へ回帰されるという考えからきています。
移動平均線からの乖離といった意味では、「ボリンジャーバンド」がありますが、ボリンジャーバンドの各ラインは、標準偏差を使って算出され価格変動が大きくなるとバンドの幅が広がったり、変動が小さくなると幅が縮まったりと相場の変動に伴ってラインの広がりや縮まりがありますが、エンベロープにはそれがありません。
提供: FXトレーディングシステムズ
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