2010/05/27のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、DMIを表示しています。 |
昨日は、東京の朝からドルの買い戻しが続く相場となりました。
ボリンジャーバンドを下方ブレイクしたものの、再びバンド内に入ってきたことで調整が始まったものといえます。
その後、欧州時間でも、中国が先日FTで報じられた欧州投資の見直しを否定するコメントを発表したことや欧州株式市場が上昇したことなどでリスク回避の巻き戻しとなり、円売りが続く展開となりました(A)。
さらに、NYに入ると米国株式市場が堅調となったことやストロスカーンIMF専務理事が「欧州圏の経済は、急速に元の軌道に回復するする」との見通しを発表したことなどが好感され、一段のドル高となっています(B)。
昨日のドル/円は一貫してサポートラインSに支えられて上昇しています。
DMIを見ると、昨日の上昇が二つの局面に分けられることが分かります。
まず東京から欧州までの動きでこの間ADXは横這いを続けており、この局面は一昨日の下落に対する調整といえます(C)。
その後NY時間の上昇ではADXが上昇に転じトレンド発生を示していることから、この局面は新たな上昇局面入りということが出来るでしょう(D)。
【テクニカル一口解説】
1. ADX
ADXは、RSIやパラボリックを開発したワイルダーが、市場の状況を見極めるために開発した指標であるDMI(Directional Movement Index)(方向性指標)の構成要素の一つです。
ADXは、低水準であれば相場にはトレンド性が無く逆張り思考で考え、高水準であればトレンドを確認し順張り思考で考えます。
ADXが高水準であれば移動平均線やパラボリックなどの「順張りテクニカル」を参考にします。逆に、低水準であれば、RSI等の「逆張りテクニカル」を参考にします。
提供: FXトレーディングシステムズ
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