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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/05/25のドル円相場の考察

昨日のユーロ/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ユーロ/円の1時間平均足、パラボリックRSIを表示しています。

昨日は、アジア株式市場が軟調に推移したことを受けてリスク回避の意識が強まり、ユーロ/円は下落する展開が続きました。
欧州市場では、レーン欧州委員が「ユーロ圏の経済状態は依然として脆弱である」と弱気の発言を行なった事がユーロ売りに拍車をかけ、また欧州株式市場が下落して取引を開始したためにユーロ/円はパニック的な売り物で大きく値を下げる動向となりました。
この間、一貫してレジスタンスラインRに上値を抑えられ、パラボリックも売りシグナルを継続しています。
また、平均足を見ても陰線が連続する展開が確認できます(A)

NY時間になると、ECBによる緊急利下げ実施の噂が流れ、株価が反転する動きとなった事で市場では徐々に落ち着きを取り戻し、ユーロ/円も反転に転じる動きとなりました。
また、北朝鮮が「韓国との関係を断絶する」と発表した事が、地政学的リスクの増大による円売りとの認識が高まり、ユーロ/円は値を戻す展開となりました。
この局面では、サポートラインSに支えられ、陽線平均足が連続、パラボリックも買い転換しています(B)

RSIを見ると今週になり50以下で右下がりとなっていたものが反転し、50を上抜き上昇基調に変わっていることが確認できます(C)

結局、相場は典型的なV字ボトムの形成となりましたが、111円半ばから112円に欠けては上値抵抗が形成されていることから一段の上昇には懐疑的な見方が強いようです。

【テクニカル一口解説】

1. RSI
RSI(The Relative Strength Index)は相対力指数とも呼ばれ、米国のJ.W.ワイルダーが考案したチャートで、最もポピュラーなテクニカルチャートの一つです。
売られ過ぎ買われ過ぎを数値化し、逆張りで相場にアプローチする手法となります。
70を超えると買われ過ぎで天井が近いシグナルとなり、30を割ると売られ過ぎで底が近いシグナルのなるというものです。
相場が新高値や新安値を付けたにもかかわらず、RSIのほうは高値や安値の更新によってこれを確認できなかった場合、RSIのダイバージェンス・パターン(逆行現象)といい、トレンドの転換のシグナルとなることがあります。

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