TOP » テクニカルで検証する昨日の相場 » 2010/05/17のドル円相場の考察

テクニカルで検証する昨日の相場

2010/05/17のドル円相場の考察

昨日のユーロ/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ユーロ/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMIを表示しています。

ユーロ/円は、先週一貫して下落基調をたどり、その流れは週明けの昨日も続きました。
昨日は、朝方からユーロ売りが断続的に持ち込まれ114円台から112円台へと下落しました。
しかし、欧州各国の株式市場が底堅い値動きとなった事から、短期筋を中心に買い戻しが持ち込まれ、一転して円売り傾向の強い展開となり114円後半まで値を戻しました。
このレベルは、5月13日の高値から昨日の安値までの下落幅の38.2%戻しにあたり上値抵抗となりました(A)

その後NY時間になると、米国株が下落したことやユンケル・ユーログループ議長など欧州要人からユーロの動向を懸念していないとするコメントが発せられ、これがユーロ安容認として受け止められた事などから、ユーロが再び112円台まで値を下げました。
ところが米国株が値を戻す展開となるとユーロ/円にも買い戻しが入り、再び114円台を回復し行ってこいの展開となっています。
この結果、114円後半の上値抵抗を抜けるとダブルボトムが完成することとなります(B)

また5月13日の118円台からのレジスタンスラインRを昨日上抜けてきていることから、目先ユーロが底を打った可能性が示唆されます。
これはダブルボトムが完成すればより強いサインと見られるでしょう。
この場合は、50%戻しの水準である115円半ばが視野に入ってきます。

DMIをみても右肩上がりを続けてきたADXが下落に転じており、ユーロ安に対する調整局面入りした可能性が示唆されています(C)

【テクニカル一口解説】

1. フィボナッチリトレースメント
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。
上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標として「フィボナッチリトレースメント」が使われます。
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%と補足的に50%の水準がよく用いられます。

提供: FXトレーディングシステムズ
☆ボリンジャーバンドとDMIなら、使いやすい各種チャートが充実のFXブロードネット
@FX編集局からのオリジナルレポートも配信中 ⇒ココから

ページトップ