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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/05/10のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMIを表示しています。

昨日は、先週末のNY引け値91.60円から100pips程度上の水準からのスタートとなりました。週末のギリシャ支援策決定を好感しての動きといえます。
しかし、このギャップはしっかりと埋めに行くこととなり、東京スタート時には、朝の高値から100pips以上の下落となりました(A)

しかし、その後は安定的に推移し、欧州各国の中銀が市場安定化のため国債市場へ介入するという報道が伝わったことでユーロが買い戻され、リスク回避意欲後退からドル/円も上昇、午後には93円台を回復する動きとなっています。

しかし、この動きは先週の急落の反動の範囲でもあり、波乱の動きで市場エネルギーを放出した相場は、次の展開へ向けてエネルギーを蓄積する局面に入ったようです。
これは、ボリンジャーバンドが収縮しているところからも示唆されます(B)

また、現在のドル上昇がトレンドとなっていないことは、DMIの形状によっても確認されます(C)

今後は、収縮したボリンジャーバンドをどちらに抜けていくかが注目ポイントとなるでしょう。

【テクニカル一口解説】

1. ボリンジャーバンドによる市場エネルギーの分析
ボリンジャーバンドは、相場が膠着するレンジ相場においてバンドが狭まる傾向があり、価格変動の大きな相場の時にはバンドが開きます。
相場力学的には、値幅に小さな膠着相場は相場が次に動くためのエネルギーを溜めていると考えられ、大相場はその溜められたエネルギーを放出している状況と考えられます。
このことから、ボリンジャーバンドは狭まり収縮している場合は、大きく動く前触れと言うことが出来ます。逆に、ボリンジャーバンドが大きく拡大した後収縮に転じる動きは、相場が一相場終わりエネルギーを放出し終えたことを示唆しているといえるでしょう。

提供: FXトレーディングシステムズ
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