TOP » テクニカルで検証する昨日の相場 » 2010/05/07のドル円相場の考察

テクニカルで検証する昨日の相場

2010/05/07のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams%Rを表示しています。

[拡大画像はこちら]
チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSIを表示しています。

先週は、週初はドルが堅調な動きを続け、95円を試す展開となりました。
しかし、95円の壁は厚く、これを上抜けることに失敗するとポジション調整のドル売りとなりました。
ここまでは、日常の市場の動きといえましたが、木曜日にマーケットはクラッシュしてしまっています。

ギリシャ危機の再燃、米国株の異常な下落などを材料に、リスク回避の動きが強まり円が急激に買い戻される展開となりました。
円買いの動きは92円を割り込むと加速、市場はパニック的な投げとなり一時88円水準を付ける波乱となりました。
ただし、週末は、急落の反動もあり値を戻して91.60円レベルで引けています。

一目均衡表を見ると、急落で先行スパンの雲を下抜けてしまいましたが、その後再び雲の上に顔を出してきています(A)
この雲がドルを支えられるかどうかが、今週初の注目となりそうです。

チャート2で金曜日の動きを振り返ると、波乱の大きさがよくわかります。
木曜日のドル急落も激しい動きですが、その後も買い戻しも強烈です。
東京時間は一貫して、ドルが上昇し93円手前までドルは値を戻しています(B)

その後、米雇用統計で再び相場が大きく動いています。
雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を上回ったものの、失業率が上昇しているという好悪両材料となっていまいました。
まず非農業部門雇用者数の改善を受けて最初はドル買いに反応し93円台を付けましたが、その後は失業率の上昇を嫌気してのドル売りとなり91円を割り込む動きとなりました(C)

本日も、NYの引けから100pips程度上の水準から始まり、その後再び92円を割り込むなど、波乱の相場が続いています。
しばらくは、リスク管理に通常以上の注意を払う必要がある相場が続きそうです。

提供: FXトレーディングシステムズ
☆ボリンジャーバンドとDMIなら、使いやすい各種チャートが充実のFXブロードネット
@FX編集局からのオリジナルレポートも配信中 ⇒ココから

ページトップ