2010/05/11のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のアジア時間は、中国の金融引き締め観測の高まりなどもあり、円が買われる展開となりました。
東京午後には、ボリンジャーバンドが拡大を伴いながら下方ブレイクして、バンドウォークが観察されています(A)。
もっとも、アッパーバンドの反転で確認されるように、バンドウォークは比較的短時間で終了し、その後は方向感のない相場となりました(B)。
ロンドン市場では、一時ドルが買い戻される展開で93円台を回復しましたが、ユーロ圏諸国の財政問題の深刻さが根強く意識され、投資家のリスク回避姿勢が再び強まったため、ドル/円は92円半ばまで押し戻されてNYを引けています。
MACDをみても、アジア時間の売りサインははっきりとしていますが、その後の動きには方向感を見出しにくく、本日も一方向の動きは難しいように見えます(C)。
【テクニカル一口解説】
1. MACD
MACDとは「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略で、直訳すると「移動平均・収束拡散トレード法」となり、移動平均を発展させより精度の高い分析をするために1979年にジェラルド・アペルによって開発された比較的新しいテクニカル分析です。
MACDはその移動平均であるシグナルと共に使い、MACDがシグナルを下から上に抜いた時に買い、上から下に抜いたときが売りとなります。この交差はゼロラインから離れた、 つまりより高い山での売りサイン、より深い谷での買いサインほど有効となります。
提供: FXトレーディングシステムズ
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