2019/10/10のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/10/07)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間では朝方の薄商いの中、
一部報道で関係筋の話として、7・8日にワシントンで行われた
米中次官級通商協議では進展がなかったと報じられたことから
一時107円近辺まで下落しました。
しかし、その後トランプ米政権が米企業に対し、
中国の通信機器大手ファーウェイへの
一部製品供給を容認するライセンスを近く発行すると、
米ニューヨーク・タイムズが報じたことで
107円77銭まで大きく反発しました。
欧州時間では、107円半ばで方向感のない動きが続きましたが、
NY序盤には一時107円37銭まで軟化しました。
しかし、トランプ米大統領が
「中国の副首相と11日にホワイトハウスで会う」とツイッターに投稿すると
ドルは反発に転じ、さらに大統領が米中協議について
「非常に首尾良く進んだ」と記者団に語ると108円台を回復、
108円02銭の高値を付けました。
NY時間のドル上昇局面では、ボリンジャーバンドの
上方バンドウォークが形成されていることが確認できますが、
価格の高値更新に対してRSIは上げ渋っており、
短期的には108円台の上値は重い印象があります。
本日も引き続き、米中通商交渉の行方が注目されますが、
完全合意は難しいものと思われ、108円半ばから上の売り圧力が
どの程度強いかを見極める必要があるでしょう。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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