2019/10/7のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/10/07)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、朝方107円ちょうど付近から106円55銭まで
一気に急落して始まりました。
中国当局者が米国との貿易協議に先立ち、
トランプ大統領が求める幅広い通商協定で合意すること
に消極的な姿勢を示しているとの報道が要因でした。
しかし、すぐに106円85銭まで値を戻し、
その後は106円後半での揉み合いが続きました。
NY時間に入ると米中が部分的、暫定的なディールで
合意する可能性が報じられたことやクドロー国家経済会議(NEC)委員長が
「中国企業の上場廃止は選択肢にない」としたことが好感され
ドル買いが優勢となり107円を回復しました。
107円越えでは損切りのドル買いも巻き込み、
ボリンジャーバンドのバンドウィークを形成しながら、
一時107円46銭まで上昇しています。
また、今週は米国債入札が相次ぐとあって、
持ち高調整の米債売りで米金利が上昇したことも
ドルの支援材料となったと指摘されます。
昨日は、107円を回復する動きとなりましたが、
10~11日に予定される米中貿易協議を巡り思惑が交錯しており、
一段のドル上値追いにはリスクがありそうです。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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