2019/8/7のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/08/05)(PDF)
●デイリーレポート
8月7日のドル/円相場は、東京時間ではドルの上値の重い動きが続きました。
中国人民元の基準値はほぼ市場予想通りだったものの、
取引開始後に元がじりじりと下げ幅を広げると、
米中対立への懸念が再び膨らむ形でドル売りが優勢となり
105円93銭まで軟化しました。
その後は、持ち直し106円前半での小動きを続けましたが、
NY午前の取引で米株式相場が急落して始まり、
一時前日比589ドル安まで売り込まれると、ドルも急落し
105円50銭と1月上旬以来7カ月ぶりの水準を付けました。
米中貿易摩擦の激化に加え、ニュージーランドやタイなどが利下げに動き、
世界景気の不透明感が一段と増したとの指摘もありました。
ただし、この下げで価格は東京時間の安値を更新したものの、
RSIは東京時間の水準を下回らず、下値も限られた印象となっています。
実際に、その後は米国株が持ち直すとドルも反転しており、
下げ分を取り戻し106円台を回復して、106円20銭水準でNYを引けています。
米中対立が激化する中、9月に貿易協議が開催される予定であることが報じられたことで
警戒感が後退し、ドル買い戻しにつながったと指摘されます。
本日は、中国の貿易収支の発表があり、
5月10日に発動された対中制裁関税第3弾(2000億ドル)の影響が予想されるため、
対米貿易黒字の増減が注目されます。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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