2019/5/8のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/04/22)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、米中貿易摩擦の深刻化懸念を背景に
東京朝方から軟調な動きとなりました。
さらに、正午過ぎに発表された中国貿易統計で
対米貿易黒字が前期比で拡大したことをきっかけに
3月25日以来の安値109円90銭まで下落しました。
しかし、この下落ではボリンジャーバンドを下抜けることができず、
バンドは下値抵抗として機能していました。
その後はドルが値を持ち直し110円を回復、
NY時間スタート頃には110円27銭の高値を付けました。
中国政府は米国との通商協定での合意を望んでいることを
米国政府に伝えたことをトランプ大統領が明らかにしたことから、
ドルの買い戻しが出たと指摘されます。
しかし、米通商代表部(USTR)が10日から中国製品への制裁関税を引き上げる方針を
正式に通知し、中国も必要に応じて報復措置をとる方針を示したため、
市場のリスクオフの流れが再燃し109円97銭まで反落、
110円ちょうど水準でNYを引けています。
米中貿易摩擦の深刻化懸念からドルの上値は重いものの、
109円台を積極的に売り込んでいく勢いもなく、米中通商交渉の行方をにらみながら
110円を中心とした動きが続きそうです。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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