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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/04/09のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams%Rを表示しています。

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チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMIを表示しています。

まず、チャート1で一週間の動きを検証します。
ローソク足で確認されるように、先週は月曜日を高値に一貫して調整のドル売りが続く展開となりました。
3月24日の急騰後にドル上昇が続いたため、その調整は自然な動きといえるでしょう。
調整のめどは3月4日の安値から4月2日の高値に対する38.2%押しの92.20円(A)、または50%押しの91.40円(B)の水準となりそうです。

ただし、4月下旬には3月4日のドル急騰の動きが遅行スパンに影響を及ぼす可能性が高く、相場は上に引っ張られる力が働きそうです(C)

Williams%Rを見ても、もう一段の下押しが可能であることが示唆される水準にいることから、調整のドル売りが続く可能性が高いように見えます(D)

次にチャート2で金曜日の動きを確認します。
東京時間ではドルは底堅いながらも93円台後半での持ち合い相場となっていました。
欧州時間に入って格付け会社のフィッチがギリシャの格下げを発表したことでユーロ売り・ドル買いとなり、つられてドル/円も上昇しましたが、上値も93.80円水準にとどまっています(E)

その後は、欧州連合がギリシャを救済するとのうわさが流れ(実際に本日朝方、「要請があれば3兆8千億円を融資する」との報道がありました)たことで、ユーロ買い・ドル売りが急速に進み、その流れでドル/円でもドルが売られて93円前半へ下落しています(F)

ただし、このドル下落ですが、DMIをみるとADXが横這いとなっておりトレンドとは認識しにくい形状であることから、調整の継続と考えられそうです(G)

【テクニカル一口解説】

1. Williams%R
Williams%Rは、著名なトレーダであるラリー・ウィリアムス氏によって考案されたオシレーター系のテクニカル指標でストキャスティクスの%Kに近いものです。
一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的にどのレベルにあるのかを示したものです。
%Rの値は、0~-100%の値を取り、価格が上昇傾向の時は%Rは0%近くで振動し、価格が下落傾向の時はWilliams%Rは100%近くで推移するため、一般的には、%Rの数値が0%に近いほど高値警戒水準、-100%に近いほど下値警戒水準となります。

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