2018/12/6のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/12/03)(PDF)
●デイリーレポート
12月6日のドル/円相場は、東京時間ではドルが軟調な動きとなりました。
カナダ司法省が、米国の要請を受け中国通信機器大手ファーウェイ幹部をバンクーバーで
逮捕したことを受け、市場の警戒感が強まり日経平均が一時600円を超す下げとなり、
アジア株全面安となったことでリスクオフの円高につながりました。
しかし、欧州時間に入ると、本邦機関投資家からの買いが観測されるなか、欧州勢のドル
買戻しが優勢となり、113円台を回復、一時113円16銭の高値を付けました。
ただし、ドルの買い戻しも一過性の動きで、買いが一巡するとすぐに軟化、
112円台に押し戻されてNY時間を迎えました。
NY時間では、10月米貿易収支で赤字幅は予想以上に拡大したほか、米11月ADP雇用統計が
予想を下回ったことや、米国の要請によるファーウェイ幹部の逮捕で米中関係の悪化懸念
などを材料にドル売りが強まり、一時112円23銭と10月下旬以来の安値を付けました。
ただし、テクニカルで見ると価格は東京時間の安値を大幅に割り込んでいるものの、
RSIは切り上げっており、その後のドル反発を示唆する形となっていました。
その後、米連邦準備理事会(FRB)の早期に利上げを停止するとの報道が出ると
米株式相場が急速に下げ渋ったことで、ドルも買い戻しが優勢となり
112円70銭水準まで値を戻して引けています。
本日もドルの上値の重い動きが強そうですが、米雇用統計を控えていることもあり、
レンジを抜け出すのは難しいものと思われます。
※チャートはドル円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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