2018/8/10のドル円相場の考察
先週末のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/08/06)(PDF)
●デイリーレポート
先週末のドル/円相場は、東京時間では日米通商協議(FFR)初会合への警戒感や
日経平均の大幅安を嫌気して一時110円68銭まで下落したものの、
対ユーロでのドル高がドル/円にも波及し111円を回復、
その後、欧州序盤に再び110円60銭水準まで押し込まれるという荒い動きとなりました。
NY時間に入ると、7月の米消費者物価指数(CPI)が
エネルギー・食品を除くコア指数が前年同月比2.4%上昇と、2008年9月以来の
高い伸びとなり、市場予想も上回ったことから111円12銭まで上昇しましたが、
トルコリラの急落が止まらず、トランプ大統領が
トルコに関する関税をさらに引き上げるような発言をしたことも嫌気され、
リスク回避の動きが強まり一時110円51銭と7月上旬以来の安値を付けました。
ただし、引けにかけてはドルのショートカバーが優勢となり
111円近くまで値を戻す動きとなっています。
テクニカルで見ると、ボリンジャーバンドを何度か下抜けしているものの、
反発も早く明確なバンドウォークを形成することができておらず。
下落トレンドにあるとは言い難い形となっています。
また、RSIを見ても50より下の水準を維持しているものの、
ほぼ横ばいとなっており、強い下落圧力を感じさせないものとなっています。
本日、東京では朝方よりドル安圧力が強く110円50銭水準まで下押ししており、
下方向へのしっかりとしたトレンドにつながるか見極める必要があるでしょう。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSIを表示しています。
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