2018/1/23のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/01/22)(PDF)
●デイリーレポート
1月23日のドル/円相場は、東京朝方は110円台後半で推移していましたが、
日銀金融政策決定会合で「日銀が予想物価上昇率の判断を上方修正した」との速報が流れると
海外ファンド勢が反応し、一時的に円買いとなり110円半ばまで円高が進みました。
この下落でボリンジャーバンドを下抜けましたが、
ヒゲにとどまり一過性の反応だったといえます。
その後、黒田総裁が会見で「出口戦略を検討する段階には至っていない」と
発言したことでドルは反発し111円台を回復する動きとなりました。
しかし、欧州時間に入ると米債利回りが低下基調で推移し、
米国株先物が一時マイナスに転じたこともあり、
ドル売りが優勢となり、再び111円を割れる展開となり、
さらにNY時間では1月のリッチモンド連銀製造業指数が+14と
市場予想を下振れたことで110円25銭まで売り込まれました。
トランプ政権によるセーフガードの発令など、米中間選挙を控え、
同政権が保護貿易主義に走るとの見方も
ドル売り要因となっているとの指摘もありました。
本日は、日本株も下落して始まる可能性が高く、
110円割れが回避されるのかどうかが焦点となりそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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