2018/1/17のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/01/15)(PDF)
●デイリーレポート
1月17日のドル/円相場は、東京時間朝方はドルが下落した
海外市場終盤の流れを引き継ぐ形でドル売りが先行、
一時110円19銭まで売られ、昨年9月15日以来4カ月ぶり安値をつけました。
この下落で、ボリンジャーバンドを下抜けましたが、
ヒゲだけの一過性の動きに終わり、バンドウォークにはつながりませんでした。
朝方の下落で110円割れを試すことができなかったことで、
ドルの底堅さが確認され、その後はドルが買い戻される動きとなり、
東京午後には110円台後半まで値を戻しました。
欧州時間に入ると110円台後半で方向感のない動きとなり、
NY中盤までこの動きが続きましたが、NY終盤に入ると、
米連邦準備制度理事会(FRB)が地区連銀経済報告(ベージュブック)を 公表し、
全米地区で緩やかないし緩慢な経済成長が確認されたことを示し、
3月の追加利上げが一層確実視されることとなったことや、
エバンス・シカゴ連銀総裁やカプラン・ダラス連銀総裁のタカ派発言もあり、
米債利回りが上昇し、これを埋めてドル/円も111円台を回復しました。
この上昇で、ボリンジャーバンドを抜けて、アッパーバンドに絡んで推移していますが、
ロワーバンドの拡大が伴わず、バンドウォークというには歪な形となっており、
ドル上昇トレンドというよりはドル売りの短期調整と見たほうがいいかもしれません。
当面は、昨日の110円前半でドルが底打ちしたかどうかを見極めたいところです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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