2018/1/10のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/01/08)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間朝方は前日から続く円売りポジションの
巻き戻しが優勢で112円前半までドルが軟化する動きとなりました。
この流れで、ボリンジャーバンドを下抜けたものの、
バンドウォークにはつながらず、112円水準はサポートとなっていました。
しかし、欧州時間に入ると一部米系メディアが、中国当局者の話として、
米国債の購入を減らすか停止することを勧告したと報道し、これを受けて
ドルは全面安となり、ドル/円も112円を割り込む動きとなりました。
この流れで再びボリンジャーバンドの下抜けが発生し、
この局面ではバンドウォークにつながり、111円29銭の安値を付けています。
ただし、米財務省が実施した10年債入札が好調だったことや
米国株が小幅安にとどまったことなどもあり、
ドル売りは限定され111円を維持してNYを引けています。
米10年債利回りは一時2.59%台半ばまで上昇していることが
ドルのサポートとなっているものの、昨年12月に2度下抜けを試して跳ね返された
112円水準をブレイクしてしまったことで、やや下落リスクが意識されてきており、
昨年11月の安値110円85銭水準が視野に入ってきています。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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