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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/03/18のドル円相場の考察

昨日のドル円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、RSIDMIを表示しています。

昨日は朝方からドルの上値が重くじりじりと値を下げる展開となりました。
欧州市場に入るとギリシャの国債発行の延期やIMFへの支援要請に対する観測報道が一部でなされた事を嫌気したユーロ売りが強まり、これが市場全般的なリスク回避への意識を強めることとなり、ドル/円やクロス円通貨が下落する動向を強めました(A)
その後下値抵抗であった90円前半を割り込むと、ストップを巻き込みドルは一段安で89.77円まで下落しました(B)

しかし、売りが一巡すると下ヒゲの長さが底打ち感を強めたこともあり、急速に値を戻す動きとなりました。
さらにNY時間になると、フィラデルフィア連銀指数の好転を評価してドル買いが徐々に強まり、その後に公定歩合引き上げの噂が流れたこともあり、ドル円は90円台後半まで一気に値を上げる動きとなりました(C)

結局90円のレンジ相場に戻って、NYを引けることになっています。
この間、RSIは50を挟んだ方向感のない動き(D)、DMIも全くトレンドを感じさせない動き(E)となっており、トレードの手掛かりがつかめない状況が続いています。

【テクニカル一口解説】

1. 上ヒゲ・下ヒゲ
ローソク足で、始値と終値の間を「実体」と呼び、その上下にある高値、安値の直線を「ヒゲ」と呼びます。
上に長いヒゲをもつ線を上ヒゲ、下に長いヒゲをもつ線を下ヒゲと言います。
上ヒゲ、下ヒゲは相場でエネルギーを使い果たし価格が元に戻ってきたことを意味し、一定期間以上の上昇下落の後に長い下ヒゲ、上ヒゲが出た場合は、重要な相場の転換点になるケースがあります。

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