2017/5/30のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/05/29)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京朝方は111円台前半で小動きとなっていたものの、
じりじりとドルが軟化し、一時110円77銭まで下落しました。
ユーロ/円やポンド/円などクロス円の下落に連れ安となったとの指摘もあります。
この下落で、ボリンジャーバンドの下抜けと
バンドウォークが形成されていることが確認できます。
ただし、ドルの下値も堅く、バンドウォークも短期で終了してしまっています。
その後、欧州時間では特に材料の無いなか、
ドルの買戻しが優勢となり、NY時間始めでは米経済指標を
好感したドル買いに111円25銭まで値を戻しました。
しかし、その後は、米株安やコモディティ価格の下落などを嫌気し、
リスク・オフの流れが強まり、ドルは約2週間ぶりの110円67銭まで下落しました。
ただし、価格は東京時間の安値を下回ったものの、
RSIは切り上がっておりダイバージェンスを形成していることから、
短期のドル反発の可能性が示唆されています。
また、MACDを見てもNY引けにかけて買い転換しています。
もっとも、米国債利回りが低下しており、ロシアゲート疑惑懸念も燻っていることから、
ドルの戻りも限定的で、リスクは下方向である流れには変化が無いと思われます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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