2017/3/27のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/3/27)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、週明けの朝方111円近辺で
スタートしたものの、その後はじりじりと軟化する動きとなりました。
先週末のトランプ米大統領の医療保険制度改革(オバマケア)代替法案
撤回を受けて、米政権運営の先行き不透明感が意識されたと指摘されます。
また、日本株の下落もドル安要因として意識されていました。
テクニカルでは、朝方の下落でボリンジャーバンドの下抜けと
バンドウォークの形成が見られますが、RSIは横ばいとなっており
110円台前半での底堅さが意識されます。
欧州時間に入る、ドルが反発する局面もありましたが
戻りは鈍く、NY時間には110円11銭の安値まで下落しました。
しかし、その後NYダウが下げ幅を縮めたことや、米長期債利回りが
小幅ながら上昇したこともあり、ドルはじわじわと上がり、
ドル円は110円後半まで値を戻してNYを引けています。
MACDがNY時間のドルの底打ちに先駆けて買い転換しており、
NY午後のドル上昇を支持する形となっていることがわかります。
トランプ政権下での財政改革に対する期待が後退したものの、
足元の米景気は底堅く、FRBは利上げ継続の姿勢を変えていないことから
ドルの下値を売り込んでいくことが難しいことを確認しました。
しかし、ドルを買い上げていくだけの新たな材料は無く、
本日も110円台後半の方向感のない動きが続きそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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