2017/1/30のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/1/30)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、週明けの朝方こそ114円台後半で高く始まったものの、
その後は日本株の下押しを嫌気して値を下げる動きとなりました。
中国が旧正月の休暇で市場参加者が少なかったことも、
模様眺めムードを強め調整の動きにつながったとの指摘もあります。
欧州時間では、特段の材料の無いなか
ドルは値を戻し114円台後半を回復しました。
しかし、115円の壁は厚く、その後は反落する動きとなりました。
この欧州時間の戻しでMACDが買い転換しかけたものの
騙しに終わっていることが確認できます。
MACDで転換のだましが出た場合は、逆方向への動きが
加速することも多く、NY時間のドル下落を先取りした形となっています。
NY時間では、12月の中古住宅販売制約指数が前月比1.6%増、
1月のダラス連銀製造業活動指数は+22.1といずれも市場予想を
上回ったものの、下げて始まった米国株が下げ幅を広げたことで、
ドル売りの動きは加速し、113円45銭まで下落する展開となりました。
トランプ大統領がイスラム圏7カ国の市民の米入国を一時停止する
大統領令に署名したことが、市場のリスク回避姿勢を強め、
米国株やドルの下押し要因となったとの声も聞かれました。
ただし、この水準からさらに下攻めすることは難しいと思われ、
本日東京では下値固めの動きが期待されます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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