2017/1/23のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/1/23)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、週明けの朝方こそ114円台でスタートしたものの、
その後はじりじりとドルが軟化する動きとなりました。
20日のトランプ氏の大統領就任演説に具体的な財政政策への
言及がなかった一方、保護主義的な側面が強調されたことで、
マーケットの警戒感が高まったと指摘されます。
この流れで、ボリンジャーバンド下抜けとバンドウォークの動きが確認できます。
欧州時間からNY時間の初めでは、ドルの下押しも一服し
113円台半ばでの方向感のない動きが続きましたが、
その後一部メディアがトランプ米大統領が企業トップとの
朝食会で非常に大規模な減税や規制緩和を実行すると述べたと
報道したことを受けてドルは急反発し114円近辺へ上昇しました。
ただし、この動きも一過性のものにとどまり、
ドルはすぐに反落113円を割り込む動きとなりました。
さらに、NY引け後にムニューチン次期財務長官が
過度に強いドルは短期的にマイナスと述べたと報道が
伝えられると112円52銭までドルは下落しています。
MACDを見ると低位で交錯しており、ドルの軟調な地合が示唆されています。
トランプ政権下での景気加速期待が後退してきており、
本日もドルの上値の重い動きが続きそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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