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テクニカルで検証する昨日の相場

2016/11/30のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/11/28)(PDF)

●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間では石油輸出国機構(OPEC)総会を控えて
様子見ムードが強まるなか、月末関連と見られるフローで一時的に相場が
押し上げられる局面もありましたが、112円台後半で方向感のない動きが続きました。

ただし、MACDを見ると正午過ぎには買い転換していることが確認でき、
ドルの貴重が強いことが示唆されていました。

欧州時間に入ると、OPEC総会での減産合意期待もあって
米債利回りは上昇基調で推移、ドルもじりじりと上昇する動きとなりました。
さらにNY時間に入ると、OPEC総会で実際に日量約120万バレルの減産で合意し、
ロシアなど非OPEC加盟国も60万バレルの減産で協力する方針であることから、
供給過剰懸念が急速に後退し、原油相場は10%以上の上昇となり、
これを受けて、米国内のインフレが加速するとの観測から、
米長期金利が急上昇し、ドル買いが急速に進む動きとなりました。
また、民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が
公表した全米雇用報告で、11月の非農業部門の民間就業者数が21万6000人増と
市場予想を大幅に上回ったこともドル上昇要因となったと指摘されます。

このドルの上昇で、ボリンジャーバンドの上抜けとバンドウォークを伴い、
ドル/円は一時114円55銭と2月中旬以来約9カ月半ぶりの高値をつけました。

ただし、本日の市場では、明日の米雇用統計を控えていることや、
節目となる115円が近づいていることなどから、
やや上値の重い動きとなる可能性が高いように思われます。

※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

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