2016/11/9のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/11/7)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間では朝方こそ米大統領選での
クリントン候補勝利を織り込む様にドルが堅調に推移したものの、
その後は市場の大方の予想に反してトランプ候補が優勢となり、
金融市場では株価や原油価格などリスク資産が売られる
「トランプ・ショック」に見舞われ、ドルも大きく下落しました。
東京午後には、米紙ニューヨーク・タイムズが
トランプ氏の当選確率が9割といった報道も伝わり、
ドルは一時101円19銭まで下落しました。
この急落時には、ボリンジャーバンドの下抜けと、
急激なバンドウォークの発生が確認できます。
しかし、欧州時間になると一転してドルの買戻しの動きが強まり
103円台を回復する動きとなりました。
MACDを見ても欧州時間に買い転換していることがわかります。
その後NY時間に入っても、米大統領選挙が終わったことで
不透明感が後退したことや、大統領に選出されたトランプ氏による
財政刺激策、減税、規制緩和に対する期待もあり、ドル買いが加速し
7月29日の高値を抜けて105円88銭まで上昇する動きとなりました。
昨日は、日足ベースでは陽線となっており、
今週に入ってのドル上昇基調が継続された形です。
今後は12月の米国の利上げが意識されることとなり、
ドルは堅調な地合を続けそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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