2016/10/28のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/10/24)(PDF)
●デイリーレポート
先週のドル/円相場は、週を通してドルが底堅い動きを続けました。
米12月利上げを織り込むかたちでドル買いが先行し、
ドルは7月29日以来となる105円53銭まで上昇しました。
28日発表された7-9月期米国内総生産(GDP)が、
前期比年率+2.9%で市場予想を上回る成長率となったことも
ドル一段高の要因となったとの指摘もあります。
しかし、週末に、「米連邦捜査局(FBI)が民主党大統領候補クリントン氏の
私用メールに関する調査を再開した」との報道を受けて、リスク・オフのムードが
強まり、ドルは104円半ばまで押し戻されて週を越えています。
テクニカルで見ると、今週はドルの上値の重い展開が予想されます。
先週金曜日は、かぶせ足に近い形の陰線となっており、
高値券では発現は反落を示唆するものとなります。
また、先週は価格が上昇し続けたにもかかわらず、
RSIは高値を更新できず、ダイバージェンスを形成しており、
これも短期的な反落の可能性を示しています。
もっとも、一目均衡表で見ると、ドルの三役好転の環境は続いており、
大きな下落となる可能性は小さいように見えます。
材料的には、米大統領選が終盤を迎えていることや
週末には米雇用統計を控えていることなどから、
今週は模様眺めムードが強まる可能性が高いように思われます。
※チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。
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