2016/7/11のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/7/11)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間午前は100円台半ばで
方向感なく推移していましたが、午後になると日経平均が
上げ幅を600円超に拡大する中、安倍首相が経済対策の
策定を指示したとの日本経済新聞の報道が伝わり、
円売りに勢いがついて101円台を回復する動きとなりました。
この流れで、ボリンジャーバンドの上抜けと
バンドウォークが発生していることが確認できます。
もっとも、MACDを見ると朝方の交錯した動きから、
昼前にはゼロ水準を超えてきており、相場の動きに先駆けて
ドルの上昇を示唆していたことがわかります。
海外時間に入っても、アベノミクスに対する期待感の高まりは続き、
さらに英国の次期首相を決める与党・保守党の党首選で、
決選投票に進んでいたレッドサム・エネルギー閣外相が
撤退を表明したことにより、メイ候補者の党首当選が決まり、
キャメロン首相の後任として新首相に就任することとなったことを受け、
英国の政局不安が後退したためドルはもう一段の上昇となり、
102円89銭の高値をつけました。
ただし、ボリンジャーバンドのロアーバンドは転換してきており、
MACDもNYの引けにかけて売り転換したことから、
短期的な上昇は一巡したものと思われます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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