2016/6/30のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/6/27)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間は方向感がない相場ながら
103円の重さを意識して102円半ばまで緩やかに軟化しました。
月末・四半期末ということもあり、仲値公示付近では
実需筋のフローが観測されましたが、輸出企業のドル売りと、
輸入企業のドル買いがほぼ拮抗し、相場に大きな影響はありませんでした。
欧州時間でも102円後半での小動きが続いていましたが、
NY時間に入るとイングランド銀行(BOE)のカーニー総裁が、
EU離脱決定で英経済見通しが悪化したとして、今夏の金融緩和の
必要性に言及下との報道を受け、ポンド/ドル相場が急落し、
ドル/円相場もこれにつられ、一時102円台前半まで上昇しました。
さらに、米国株が堅調に推移したこともあり、
ドル/円は103円台を回復する動きとなりました。
この103円を上抜けする動きでボリンジャーバンドの
情報ブレイクとバンドウォークが確認できます。
ただし、価格の上昇にもかかわらずRSIは
高値を更新できずダイバージェンスを形成していることから、
この水準からの一段の上昇は難しいといえるかもしれません。
また、MACDも買い転換しているものの、昨日は一貫してシグナルとの
交錯を続けており、まだ明確な方向性が出たとは言い難い形になっています。
市場は英国のEU離脱のショックから落ち着きつつあるとは言え、
米国の米利上げ先送り観測を背景に103円台では
上値を抑えられる可能性が高いように思われます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACD、RSIを表示しています。
提供: FXトレーディングシステムズ
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