2016/6/9のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/6/6)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、107円台でスタートしたものの、
輸出企業のドル売り・円買いに押され軟化する動きとなりました。
日経平均株価の下げ幅拡大や、米長期金利の低下なども
下押し要因との指摘もあり、一時106円半ばまで下落しました。
その後は106円後半まで反発する局面がありましたが、
上値の重さが意識される動きとなりました。
欧州時間に入ると、欧米債利回りの低下を受け
円買い優勢となり106円前半まで値を下げました。
NY時間に入り、米新規失業保険申請件数が26.4万件と市場予想に反し
前週から小幅ながら減少したことや4月の米卸売在庫が前月比0.6%増と
市場予想を大きく上振れしたことを受けドルは持ち直し、107円台を回復して引けています。
テクニカルで見ると、欧州時間の下げでボリンジャーバンドのロアーバンドを
抜けているものの、バンドウォークは発生せず、その後の上昇でアッパーバンドを抜けても
バンドの拡大が見られないことから、相場は一方向への大きな力はなく、
NYでの上昇もショートカバーの範囲であることが示唆されています。
NYの引けでアッパーバンドで止められ、バンドが上値抵抗となったようにも見え、
本日の東京でも107円前半が重くなってくる可能性が高いように見えます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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