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テクニカルで検証する昨日の相場

2016/6/1のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/5/30)(PDF)

●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京朝方には、海外時間の株安の流れを引き継いで
日経平均株価が下げて始まり、ドルは110円台で上値の重い動きとなりました。
その後は、積極的な市場参加者がおらず、110円50~70銭の狭い範囲で
取引されていたものの、午後2時付近から急速にドルが下落しました。
特段のニュースは見当たらず、5月30日安値110円32銭を割り込んだことで
ドル売り圧力が強まり、断続的にストップロスを巻き込んでいったと指摘されています。

この動きで、ボリンジャーバンドを下抜けたものの、
綺麗なバンドウォークは形成できず、すぐにドルの反発が見られました。

欧州時間に入ると、安倍首相が国会終了後の記者会見で消費税の
税率10%への引き上げを2019年10月まで2年半先延ばしするとともに、
今秋に総合的な経済対策を実施する考えを表明したことを受けて、
財政悪化懸念や増税がもたらす痛みに対処するための日銀の追加金融緩和が
先送りされるとの観測が広がり円買いが加速、一時109円05銭まで売り込まれました。

この下落でのバンドウォークはアッパーバンドの明確に上昇し、
典型的な形と形成していることがわかります。

NY時間に入ると、米5月ISM製造業景況指数が予想外に上昇、
米地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米12地区での
経済の緩やかな成長が確認されたためドル買いが再燃し、
109円70銭まで反発し、109円台後半でNYを引けています。

MACDがNY時間に買い転換していることで、短期的なドル売りが反転したことが窺えます。

※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

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