2016/5/20のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/5/16)(PDF)
●デイリーレポート
先週のドル/円相場は、4月FOMC議事要旨がマーケットの予想よりも
タカ派的であったことを受けて110円を突破するなど、全般的にドルが底堅く推移しました。
麻生財務相が週末の仙台G7の初日会合後に会見し、
「為替市場において過度の変動は経済に悪影響を与えるが、為替の
競争的切り下げ回避にコミットしていると会議で発言した」と表明したものの
「会合では為替の最近の動きについて議論なかった」とG7での為替相場への
言及が限られたこともドルを支える要因となったとの指摘もあります。
テクニカルで見ても、先週は一目均衡表で転換線が基準線を上回り、また、
遅行スパンも買い転換するなど、ドルの底打ちの可能性を示唆する形となっています。
ただし、現状上値は、先行スパンの雲に抑えられており、110円台は本邦輸出企業の
ドル売り意欲が強まる水準であるため、一気に上抜けすることは難しいかもしれません。
また、RSIが高値水準にあり、これもドルの上値を抑える要因となりそうです。
今週は、米国ではFRBイエレン議長の講演が予定されており、
4月FOMC議事要旨と同じように利上げ再開に前向きな姿勢を示すかが注目されます。
また、週末にはG7首脳会合(伊勢志摩サミット)が予定されており、
財政出動や消費増税先送りなど市場の期待が高まった場合には、
結果によって大きく振り回されるサプライズリスクがあることには留意が必要でしょう。
※チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。
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