2016/5/19のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/5/16)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間朝方は前日公開された4月の
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨のタカ派な内容を受けて
海外市場で形成されたドル高地合いを引き継いでスタートしたものの、
110円後半での売り意欲は強く足踏みする動きとなり、
110円割れまで押し戻されました。
欧州勢が参入してくると、一時的に110円39銭まで上昇する動きもありましたが、
その後反落し、110円を挟んで方向感のない動きが続きました。
NY時間に入ると、好調な米景気指標のドルが強含む局面もありましたが、
米債券利回りの低下や株式市場の下落がリスク回避の円買いを促し、ドル/円の上値を抑えました。
NY連銀のダドリー総裁は会見で、もし自身が想定したとおりに経済情勢が進んでいくなら
6月や7月の利上げは理にかなった見通しだと発言したとのニュースがドルの下値を
支えたとの指摘もありますが、ドル/円相場を大きく動かす要因とはなりませんでした。
テクニカルで見ると、昨日東京午前にはMACDが売り転換しており、
その後のドルの軟調さを先取りしていたことがわかります。
ただし、ボリンジャーバンドは収束してきており、相場もバンドの中での動きに
とどまっていることから、一方向への強い動きは期待しにくいといえそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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