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テクニカルで検証する昨日の相場

2016/3/11のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表RSIを表示しています。

先週のドル/円相場は、113円台を中心と
した方向感のない動きが続きました。
週前半は、前週末の米雇用統計で平均時給の伸びが
鈍化していたことを受けたドル売りなどにより、上値が重い
動きで始まり、週央には112円23銭まで下押ししました。
しかし、木曜日のECB理事会や、今週の日銀金融
政策決定会合、米国のFOMCを控え、様子見
姿勢も強く、同水準では底堅く推移しました。
その後、原油先物相場も総じて底堅く推移した
ため、緊張が緩和し、113 円台を回復しました。
注目されたECB理事会では、予想を上回る
追加緩和策が発表され、直後には対ユーロでの
ドル高やリスク回避の緩和を期待したクロス円
での円売りなどが活発化し、113 円台半ばから
急上昇し、114円45銭の高値をつけました。
ただし、その後の記者会見にて、ドラギECB総裁が
「一段の利下げが必要だとは考えていない」と追加の緩和に
否定的な発言したことを受けユーロが急反発し、ドル/円も
それにつられて売り圧力が強まり、直前の上昇幅を全て吐き
出して下落、再び113円台に押し戻されて週を越えています。

テクニカルで見ると、一目均衡表の転換線が上昇に
転じてきており、ドルの底打ちの兆しを感じさせます。
また、現状の水準を維持できれば、今週には遅行線の
買い環境への転換が期待できるかもしれません。
さらに、RSIも中立水準を上抜き、買い方優勢を示しており、
ダブルボトムを形成している110円後半レベルを下抜け
なければ、ドルの一段の上昇を期待したいところです。
ただし、一目均衡表の先行スパンの雲がかぶさって
きており、上値を抑える要因となっていることから、
サプライズな材料がない限り、先週同様113円を中心と
した明確な方向性にない相場が続くのかもしれません。

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