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テクニカルで検証する昨日の相場

2016/3/10のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日のドル/円相場は、東京朝方は前日の上げ相場のあとの
利益確定売りに押され113円15銭まで弱含みましたが、この
水準からは期末・年度末を控えた実需の買いもあり、また株高
に支えられたドル買いに113円80銭まで上値を伸ばしました。
その後は、欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、模様眺め
ムードが強く113円半ばで方向感のない取引となりました。

この持合いの中でMACDが売り転換しています。

注目のECB理事会では、政策金利の下限である中銀預入金利
をマイナス0.30%からマイナス0.40%に引き下げることを決定
し、量的緩和についても資産購入規模の増額を決めました。
この追加緩和を受けてユーロ売り・ドル買いが活発化し、
ドル/円もつられる形で一時114円45銭まで上昇しました。

この動きで、ボリンジャーバンドの上抜けと、
MACDの買い転換が起きています。

しかし、その後、ドラギECB総裁が記者会見で、利下げ
打ち止め感をにじませる発言をしたため、ユーロ売り・
ドル買いの流れが反転し、ユーロは対ドルで急反発、
ドル/円も112円61銭まで急落しました。

この急落を受け、ボリンジャーバンドの下抜けと
MACDの再売り転換を起こしており、材料に振り
回される相場ではテクニカルがうまく機能しない
ことを確認する形となってしまっています。

NYの引けにかけてはドルのショートカバーで113円台を回復
しており、昨日上下の抵抗を確認しにいった動きとなったこと
から、本日も113円台での方向感のない動きが続きそうです。

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