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テクニカルで検証する昨日の相場

2015/5/15のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表RSIを表示しています。

先週のドル/円相場は、週初はドルが強含み120円28銭まで上昇する動きとなりましたが、
その後は米国の早期利上げ観測が大幅に後退したことから、118円89銭まで反落する天下となりました。
週末には、一時120円に迫る場面がありましたが、4月鉱工業生産の減少を嫌気して
リスク選好的なドル買いは縮小し、長い上ヒゲを残す動きとなっています。

テクニカルで見ると、先週は一目均衡表の先行スパンの雲を
クリアーに下抜き、ドル軟調な地合を示しています(A)
もっとも、雲に厚みがなく、来週にはねじれも発生するため、
明確なドル売りサインとは考えにくいものがあります。

また、遅行スパンも陰転しているものの、現状水準を維持できれば再び買い転換する
可能性が高く、これも明確な方向性を示しているとは考えにくいものがあります(B)

さらに、RSIを見ると50を上抜きやや買い優位に向かっているようにも見えます(C)

以上を考えると、先週はドルが下落したものの、明確なドル売り相場となっているわけではなく、
方向性がはっきりしない中でのポジション調整的な動きあった可能性が高いように思われます。

今週は、米大統領貿易促進権限(TPA)法案の早期成立が、円売り材料になるとの見方が多く、
また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や民間機関投資家が外貨建て資産投資を増額すると
予想されていることから、資本筋による円売りへの期待が高いことがドル相場を下支えする要因となりそうです。

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