2015/3/27のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。
先週のドル/円相場は、2月の米耐久財受注が予想外の減少を記録したことで、
米連邦準備理事会(FRB)による利上げ開始時期は9月以降になるとの思惑が広がり
ドル売りが優勢となり、一時118円33銭までドル安・円高に振れる局面がありました。
3月期末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)が
活発化したことも、ドル反発を抑える要因となったとの指摘もあります。
テクニカルで見ても、これまでのドル上昇に陰りが出てきている事が示されています。
先週のドル急落局面では、長く出た下ヒゲが先行スパンの雲に突入してしまっています(A)。
現状は雲の上に位置していますが、雲を下抜ける動きには警戒が必要な水準です。
遅行スパンも陰転の可能性を見せています。
ローソク足との関係では、今週は横ばいの可能性が高いようですが、
急落による売り転換には注意が必要でしょう(B)。
Williams %Rも低水準まで落ちてきているとは言え、もう一段の下落の可能性も残ります(C)。
今週は、4月3日に発表される3月の米雇用統計が予想を上回る改善を示した場合、
6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が再浮上し、ドル買いを促す
要因となることが期待できるものの、雇用統計が予想に反して悪化した場合や
米国議会で環太平洋経済連携協定(TPP)に為替条項を盛り込む可能性が高くなった
場合は、ドル売りが優勢となる可能性にも注意が必要といえそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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