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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/02/08のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMIを表示しています。

チャートを見て確認できるように、昨日は東京だけでなく海外市場に入っても89円前半での方向感のない小動きが続いています。
これは先週のドル急落でマーケットが大きく傷んでしまった動きの後遺症といえるでしょう。
テクニカルにはサポートラインAレジスタンスラインBに上下を抑えられた三角持ち合いの形状となっており、どちらに抜けていくのかが注目されます。

昨日のトレードはレンジ相場特有の逆張りが有効だったと確認できますが、その中でも17時以降のボリンジャーバンドのアッパーバンドタッチが注目されるでしょう(C)。バンドの拡大を伴っていないため、ここは逆張りのドル売りポイントとなります。
もっとも、DMIで+DIと-DIが狭い範囲でねじれていることやADXが右肩下がり後に低位横這いとなっていること(D)から大きな動きは期待できず、魅力的なトレードチャンスとは言えなかったことが示されています。

【テクニカル一口解説】

1. 三角持ち合い
三角持ち合いとは、チャートの高値と高値、安値と安値を結んだ線が、三角形をしているチャートパターンで価格の動きが横ばいながら一点へ収束していく動きを言います。
三角持ち合いでは、上値が切り下がってきた場合は下抜け、逆に下値が切り上がってきた場合には上抜けとなる傾向があります。
昨日の三角持ち合いでは、AとBのラインの角度が均衡しているため、どちらに抜けるのか判断に迷う形状です。
三角持ち合いは、持ち合いラインを抜けると相場が加速する傾向があります。

2. ボリンジャーバンドの逆張り戦略
日本では、ボリンジャーバンドは逆張り指標といわれています。これは統計学的に2σの中に事象の95%が含まれる、逆にいえばこれを抜ける動きが全体の5%という例外的な動きと考えられるというところからきているようです。
しかし、バンドウォークの時に逆張りは非常に危険です。
そのため、順張りで行くか、逆張りで行くかの判断は、上下のバンドの動向で決めることになります。つまり、バンドが拡大しているときは順張りとなり、逆張りにはバンドが拡大していないという前提が必要となります。

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